文化委員会(委員長=藤田克己・日本航空インターナショナル)は、9月26日(土)・27日(日)、カウラ・ツアーを開催、60名が参加しました。カウラはシドニーから西に約330キロ内陸の町は、かつては羊毛の集積地として、現在は、観光とワインの町として知られています。この町に第二次世界大戦中、捕虜収容所が置かれ、日本兵捕虜が約1000人も収容されていました。1944年8月5日未明、自決覚悟の集団脱走が決行され、日本兵捕虜231人、オーストラリア兵4人が死亡し、大勢の負傷者を出す惨事となりました。
カウラ市では、毎年、桜が咲くこの季節に、「桜まつり」を開催、その最終日に「戦没者慰霊式」を行っており、日本人会文化委員会は、例年この慰霊式に参加するため、ツアーを開催しています。今年は、1日目にジャパニーズ・ガーデン見学、ワインの試飲、夕食懇親会を開催、2日目は、捕虜収容所跡地の見学、その後、墓地へ移動、慰霊式に参列し、ゆっくりと帰路に向かいました。カウラはオーストラリア滞在中、一度は訪れたい町です。まだ訪れたことのない方は、是非来年ご参加ください。
カウラ・ジャパニーズ・ガーデン
桜祭りのイベントの一つ、裏千家によるお茶会
Millsでワインの試飲
懇親夕食会で挨拶中の内田日本人会会長
捕虜収容所跡地での参加者全員記念撮影
60周年記念の際に、捕虜収容所跡地に建てた案内版
オーストラリア人墓地にて慰霊式に参列中
続いて隣接する日本人墓地での慰霊式に参列
献花をする内田日本人会会長(右から2番目)と中田商工会議所会頭(右)