ジャパン/コンピュータ・ネット代表取締役 岩戸あつし

パリオリンピック開会式が現地時間7月26日午後7時30分、シドニー時間27日午前3時30分に始まった。
今回のオーストラリアの放映権は、チャンネル9が持っている。(前回2020東京オリンピックの時は、チャンネル7が持っていた)テレビでは、オリンピックのチャンネルが「9」一つしかないので、自分の好きな時間で再生する方法がない。しかも東京の時と違って、ほとんどのライブゲームは時差の関係で夜中に配信される。

今回チャンネル9は、インターネットアプリである「9now」でテレビ放映した番組を再生可能にしている。またスマホ用のアプリも用意されている。ただ、今回は一部の例外を除きオーストラリアに関係したゲームが中心になり、日本のゲームはオーストラリアと対戦するときくらいしか見ることができないのが残念だ。

アクセス方法:
1.次のURLにアクセスする。https://www.9now.com.au/shows/2024-olympic-games
2.以下のようなウェブが現れるので、右上の「login」をクリックする。

3.メールアドレスなど詳細を入力する
4.アカウントが有効になれば、たくさんのゲームの中から観たいものをクリックすればよい。是非お試しあれ。

愛の賛歌:
余談であるが、開会式で最後にセリーヌ・ディオンが歌った「愛の賛歌」。元々は1世紀前に生きたフランスのシャンソン歌手、エディット・ピアフが作詞、自ら歌っている。日本では、岩谷時子さんが訳詞をし、越路吹雪さんなど往年のシャンソン歌手が歌い、最近では美輪明宏さんが歌って有名である。

セリーヌ・ディオンは、2020年12月にSPSという神経性難病を公表し、ずっと歌手活動を休止してきた。今でも治療中であるが、あえてこの仕事を引き受けた。三億円とも言われた出演料を辞退し無料でエッフェル塔の大舞台に立った。雨でグランドピアノの屋根が水滴で一杯になり、自らも雨に濡れながらも力強い歌声を上げた。

エディット・ピアフは、1915年路上で生まれと言われている(諸説あるが)。貧しく、悲惨な子供時代を送り、青春時代は売春宿を経営していた母の元で暮らしながらシンガーとして場末の酒場で唄う。そんな彼女が晩年多くの友人に恵まれ1950年に発表したのがこの「愛の賛歌」だ。しかしこの直前に恋人を事故で亡くすなど彼女の不幸は生涯続く。「愛の賛歌」に隠されたエディットの想いを背負い、自らもどん底の中でセリーヌ・ディオンは力強く詠いあげ多くの人に感動以上のものを与えた。歴史に残る舞台であった。
「あなたがいる限り、私は恐れない。愛する心に恐れるものはない・・・」(美輪明宏訳詞)

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