2024年7月例会（ハンターバレー方面ワイナリー巡りツアー）実施報告
| 日時： | 7月13日 土曜日 |
|---|---|
| 場所： | Hunter Valley |
| 参加人数： | 31名 |
2024年度の日帰り視察旅行の第２弾は、ハンターバレーのワイナリーを巡るツアーになりました。初参加の4名の方を含む31名の方にご参加いただきました。
4月にオーストラリアに来られた方も多く入部されたということで、まず、オーストラリア・ワインの基本を学んでいただくということで、ハンターバレーがツアー先に選ばれました。
早朝6時45分にシドニー出発。途中休憩を挟みながらドライブすること2時間で最初のワイナリーのMt Pleasantに到着しました。Mt Pleasant は昔ながらのワイン作りを守り続けている家族経営のワイナリーで、オーストラリアで一番古いピノの古木を持っているそうです。Mt Pleasantは、Mt Pleasantのほか、Lovedale, Rosehill地区でも葡萄を育てています。収穫量はブティックワイン（200-250ガロン）と言われる獲高より低い120ガロンで、たった12名でワイン作りをしているとマネージャーのジーさんから説明を受けました。
ワインは、ハンターバレーならではのSemillonから始まり、Chardonnay、Pinot Noir、Shiraz Pinot Noir, そしてShirazを試飲。特にセミヨンは、2022年と2018年の飲み比べもできました。4年の歳月がシトラス系の酸味を蜂蜜のような甘いまろやかな味へと変えていました。
ワイナリーの中の見学では、大きなブドウの選別の機械や絞る機械などを見せていただき、ワインを作っている樽などを見せていただきました。ワインにより使用する樽もフランス製、アメリカ製など変わってくると学びました。
その後、２軒目のワイナリーBrokenwoodに向かいました。
2つのカウンターに分かれてワイナリーの方の説明を聞きながら試飲をしました。
2023年のSemillonと2019年のSemillonの違いも味わいました。ワイナリーによって、同じSemillonでも違いがあることが良くわかりました。
近年の地球温暖化によりオーストラリアでも栽培が始まったイタリアの葡萄品種のSangioveseのワインの試飲もしました。軽やかな味わいのワインでした。
ランチは、パスタとピザの美味しいBaumeでいただきました。ここでは、軽くすっきりしたスパークリングワインを合わせました。
その後は、３軒目のワイナリーPokolbin Estateへ。樽が置いてある素敵な個室を開放してくださいました。ここでは、Late HarvestのRieslingなど食後にピッタリな甘味のあるワイン６種類を試飲しました。
４軒目のワイナリーは、Keith Tullochです。普段は開放しないワイナリーの中でテイスティングをさせてもらいました。Keith Tullochは家族経営のワイナリーで、生産量が少なく酒屋などに卸していないとのことでした。
こちらでも、Semillon, Pinot Gris, Chardonnay, Rose, Syrah, Shiraz Viognier, Shirazを試飲しました。ハンターバレーならではのキリッとしたワインでした。Semillonはどのくらい保存がきくのか伺ったところ、「20年は大丈夫」と言われました。説明も丁寧にしてくださり、ワイン作りへの情熱が伝わってきました。
Keith Tulloch出発時には、野生のカンガルーが沢山出てきて見送ってくれました。今回は、13時間の日帰りツアーとなりましたが、シドニーから近い場所ということもあり、４軒のワイナリーを巡ることができました。ハンターバレーはオーストラリアでは一番古いワインの産地です。ワインメーカーは新しい世代になり、今までの伝統的なワイン作りを守りつつ、新しい品種を取り入れたり、ブレンドなどを試みたりと今日のワイン市場に向けて躍進を続けていることがわかりました。ワイナリーの方々がハンターバレーをとても誇りに思い、ワイン作りへの強い情熱を持っていることを感じる旅となりました。
今回もツアーの手配は、J T Bの山田さんと北條さんにご尽力いただきました。多人数を引き受けてくださるようワイナリーへの難しい交渉やバラエティーに富んだワイナリーの選出など難しい手配をしていただきました。おかげさまで有意義なワイナリーの訪問をすることができました。
そして今回も、無事にバスツアーを楽しく終える事ができたのは、ご参加者の皆様のおかげです。
2024 年度もワインティスティングクラブは、いろいろな企画が盛りだくさんです。
次回の定例会は8月に予定しています。
当クラブでは、広く会員を募集しておりますので、ご興味のある方は
事務局 (jssiwtc@gmail.com)まで、お問い合わせ下さい。
