中国の企業が開発したLLM(大規模言語モデル)であるDeepseekが大きな波紋を呼んでいる。今年1月に発表された直後、AI用チップを生産しているNVIDIA社の株価を大幅に下げてしまった。というのも、NVIDIA社のAI用チップは、米国の対中制裁品目で輸出禁止になっている。それまではNVIDIA社のチップなしでは高性能なAIが造れないと言われてきたが、DeepseekはNVIDIA社のチップを使用せずにChatGPT4と同じ性能のLLMを造りあげてしまった。
さらにChatGPT4oバージョンに相当する性能のLLMを無料で公開して、ChatGPT市場を脅かしている。ChatGPTもバージョン4oは無料であるが、無料で使用できる制限があるのに対し、Deepseekは基本使い放題だ。ただ日本の企業にとって、中国に情報漏洩の恐れがあるため、使用禁止にしている企業が多い。
さて、実際の実力はどうなんだろう? 以下に3つの質問をChatGPT4oとDeepseekにしてみた。判断は皆さんにお任せします。どちらも無料なので、実際に試してみてはいかがでしょうか?
質問1:シドニー日本人会に関して、5行くらいで説明してください
ChatGPT4o:
シドニー日本人会(Japanese Society of Sydney)は、シドニー在住の日本人および日本に関心のある人々を対象としたコミュニティ団体です。1947年に設立され、会員同士の親睦を深めることや、日本文化の普及・交流を目的としています。定期的に文化イベントやスポーツ大会、子供向けの活動などを開催しています。また、ビジネスネットワーキングや日本語教育の支援も行っています。シドニー在住者にとって、日本とのつながりを保つ重要な役割を果たしています。
Deepseek:
シドニー日本人会は、オーストラリアのシドニーに在住する日本人や日本に興味を持つ人々のためのコミュニティ組織です。主な活動には、文化交流イベントや日本語教育、ビジネスネットワーキングなどが含まれます。会員同士の親睦を深め、相互支援を目的としています。また、現地社会との橋渡し役としても機能し、日本文化の紹介や国際交流を促進しています。長年にわたり、シドニー在住の日本人にとって重要な拠点となっています。
質問2:オーストラリアに日本人は何人、シドニーには日本人は何人いますか? 観光客は除いてください。
ChatGPT4o:
オーストラリアおよびシドニーに在住する日本人の数についてお答えします。
オーストラリア全体では、2021年のデータによれば、在留邦人数は約9万7,000人と報告されています。
シドニーに関しては、同じく2021年のデータで、約2万8,000人の在留邦人が住んでいるとされています。
これらの数字には、永住者、駐在員、留学生、ワーキング・ホリデーで滞在している方々が含まれていますが、観光客は含まれていません。
Deepseek:
2023年時点での正確な統計データはありませんが、オーストラリア全体の在留日本人は約10万人前後と推定されています。そのうち、シドニー在住の日本人は約3万~4万人程度とされています。これらの数字は、在留届やビザデータを基にした推定値であり、永住者や長期滞在者を含みますが、観光客は含まれていません。シドニーはオーストラリア最大の都市であり、日本人コミュニティも比較的大きいことが特徴です。
質問3:我々はシドニーで活動する日本企業です。オーストラリアの企業と業務提携を考えていますが、特に注意する点を5行くらいで教えてください。
ChatGPT4o:
1. 契約内容の明確化:契約書には業務範囲、責任分担、知的財産権、支払い条件、紛争解決方法などを明確に記載してください。
2. 法的要件・規制の確認:オーストラリアの企業法や競争法、税制、労働法に準拠した契約内容かどうか確認してください。
3. 文化やビジネス慣習の違い:日本とオーストラリアでは交渉スタイルや合意形成プロセスが異なるため、現地文化への理解が重要です。
4. 為替リスクと税務対策:取引における為替変動リスクを考慮し、税務面での最適化を事前に検討してください。
5. 終了条件・リスク管理:契約終了条件や違約時の対応策を含め、リスクを最小化する条項を盛り込んでください。
Deepseek:
1. 現地の法律や規制の理解:オーストラリアの労働法、税制、環境規制などは日本と異なるため、専門家の助言を得ることが重要です。
2. 文化やビジネス慣習の違い:オーストラリアでは直接的なコミュニケーションが好まれるため、日本的な曖昧な表現は避け、明確な意思疎通を心がけましょう。
3. 契約書の徹底的な確認:現地企業との契約は、法的拘束力が強いため、内容を慎重に確認し、必要に応じて弁護士のチェックを受けることが不可欠です。
4. 信頼関係の構築:オーストラリア企業は信頼を重視するため、長期的な関係を築くための時間と努力を惜しまないことが重要です。
5. リスク管理:為替リスクやサプライチェーンのリスクを考慮し、適切な保険やバックアッププランを準備しましょう。